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2006年3月12日 (日)

高校生の頃の作品 その3

そしてこれが、高校生1年生の時の最後の作品であるケラトサウルスです。
確かB・クルテンの著書「恐竜の時代」の中の骨格写真を参考にし、骨格図から考えて作った最初の模型でした。(それまでは図鑑の挿絵などを基に作っていました)
やはり芯は木製でブロンズ粘土で作っています。表面のウロコは、当時もうひとつの趣味だった鉄道模型で作ったモーターツール(車両モーターにピンバイスを取り付け、径0.5mmのドリルの刃を取り付け、制御板で回転数を調節すると言う、トンデモナイ物。当時大阪、旭屋書店5階のマッハ模型に売っていた)で彫り込んでいた。
この径0.5mmのドリルの刃がよく折れるんだ!これが。折れると、0.8とか1mmで代用するので、ウロコの溝幅が微妙に違ったりしたんですね~。(今みたいに百均の無い時代ですからドリルの刃も高かった)

実は、このケラトサウルスは結局ウロコ模様を途中のまま、しばらく制作を休んでしまいます。この頃から、「スターウォーズ」が徐々に私を侵食し始め、興味のほとんどが「スターウォーズ」に急速に移行していくことになります。

このケラトサウルスが再び日の目を見るのは、それから数年経ってからです。
1983年、当時ガレージキットの黎明期真っ只中にあった海洋堂に、この模型を持って行き、海洋堂の原型師になるきっかけを掴みます。その際、彫り残しのウロコは完成させ、足を改良し、海洋堂恐竜原型の第1号になりました。その時もらった原型代は5万円。今では考えられない値段ですが、当時、ものすごく嬉しかったことを思い出します。
それは、また別の機会に書きたいと思います。

(このケラトサウルスの画像を探しましたが、なかなか見つからないため、ホビージャパン誌1984年4月号掲載の画像を使用しました。問題ある場合はお知らせ下さい。)

cert1(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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荒木模型一代記」カテゴリの記事

コメント

この作品は知ってますー。
作品自体は今はもう無いんですか?

モーターツール彫りだったんですか!
ってそれにもびっくりなんですが、
すごいモーターツールですね!!
使いこなすのが難しそうですね。

荒木さんの海洋堂物語、楽しみです。
わくわく。

投稿: SHINZEN | 2006年3月12日 (日) 02時07分

海洋堂の初期のカタログには改造前の写真が載ってますが、今手元にないのです。自分でレプリカ持ってたかな~?
このモーターツール、本当に配線の接点から火花は飛ぶわ!しかも持つとこ、そこしかないし、なかなか扱いにくい道具でした。

投稿: カズやん | 2006年3月12日 (日) 07時56分

 絶句ですねぇ・・・。ため息をつくばかりの仕上がりです。
 ウチの部のやつらと比べるのは失礼なんですが・・・う~ん欲しいですね~高校生の荒木クンw。

投稿: 山本勘助 | 2006年3月12日 (日) 09時22分

山本さん、本人が言うのもなんですが、これは自分でもよく出来た作品だと思うんですよ。
右膝あたりに、芯の角材がビニョ~に出たりして、設計力が無いのですが、前のトリケラトプスに比べたら格段の差だと思います(自分でベタホメ)
なんか「恐竜模型の神様」がこの時だけ、私に降りてきて、その後どっかに行っちゃった気持です。

投稿: カズやん | 2006年3月13日 (月) 00時05分

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