しごとつながり
先日新聞に女性の仕事の連載に看護師のしごとの記事がありました。で、ある看護婦さんがインタビューに答えているのですが、
「患者さんが急変した時に、テキパキと機敏に動く看護婦が仕事が出来る看護婦を思われがちですが、実は普段から患者さんの少しの変化も見落とさず、急変が起きる前に事前に処置し、あたかも何事もなく平穏に患者さんを看護するのが、本当は一番仕事できるということだと、先輩看護婦に教えられました・・・」(ちゃんと新聞切り抜いていたのですが、うちの「家事の出来る」嫁が、さっさとゴミ箱に捨てたみたいで、思い出しながら書きました。でもこんな意味だったと思います。)
私も長いこと病院に勤めていたのですが、なかなか目からうろこが落ちると言うか、刮目に値すると言うか、ええ話しやと思いません?
なんか全ての事や模型にも通じるところあるような。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
なるほどなぁ。問題行動が起きてから素早く対処できる教員より、常より学生とのコミュニケーションがとれ未然に防いでやれる教員・・・。ありがとうございます。勉強になりました。肝に銘じておきます。
投稿: 山本勘助 | 2006年8月31日 (木) 21時56分
そうなんですよね。もちろん、トラブった時に適切に対処すること自体、難しいですけれど、実はトラブルを起こさないことが最も難しいことかも知れませんね。でも、マニュアルではなく、やっぱり経験値が大切なんでしょうね。多分、この看護婦さんも、最初は本当の意味が分からず、ある域に達した時に、本来の意味が理解できたのではないでしょうか。
投稿: カズやん | 2006年8月31日 (木) 23時14分
なかなかお会いできず、すみません。
おっしゃるようなことが、スポーツ界でも言われてますね。野球なんかでも、打球を横跳びしてぎりぎりでキャッチして、「ファインプレー!!」ともてはやされているのは素人。上級者は、いち早く打線を読んで、自分の正面でキャッチする、と。
何気ない仕草で処理できている、その裏には、内面的な細かい観察と予知できるデータの蓄積・経験とかが重なっているんですよね。
荒木さん、含蓄のあるお話、有り難うございます。
投稿: タブリン | 2006年9月 1日 (金) 12時50分
いえいえこちらこそ、タブリンさん。
恐竜の復元模型では、やはり松村しのぶ氏や竹谷隆之氏の造形がそうなんですよ。
私などは、つい「ウロコの技法」とかダイナミックな「動き」や「筋肉」など見た目の表現を最重視しますが、彼らは本当にさりげなく造形に知識を反映し取り入れ、一目では分からないが、無数の引き出しを持っているのを痛感します。
引き出しの多さ、引き出しの深さ、それにそれを反映できる表現力。これって、やっぱり大変なことですよね。(なんか話がそれたような・・・)
投稿: カズやん | 2006年9月 1日 (金) 20時27分
私も精神科勤務なので、本当によく判ります。
不穏状態になる前に信号をキャッチして、未然に事故を防ぐ。ですね。
造形でも看護でも何でもそうでしょうが、
やはり、引き出しが多い人は凄いですね。
投稿: イーハシータ | 2006年9月 1日 (金) 21時15分