「経費で落ちる」と言う神話
実は、私も昔はそう思ってました・・・。
今のところ私は経験ありませんが、よくフリー(自営業)になると、サラリーマンの友人に「経費で落とせるんやろ、ここ(食事代や飲み代)出しといてよ」と言われると聞きます。
おそらく、「経費で落ちる」と言う言葉を、「打出の小槌」様に錯覚している人は多いのではないでしょうか?
もちろん自営業の規模や業種にもよりますが、少なくとも、普通の原型師・造形師には無縁の話ですね(キッパリ)。
今、市川崑監督追悼番組「犬神家の一族」を見ながら書いているんですが、例えば金田一耕助のような「私立探偵」が依頼を遂行するのに、日本国中、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりして、思いのほか日にちがかかって、飲み食い、聞き取り、事件解決までに、こんだけかかりました!と言う場合、必要経費はクライアントの後払いなので、「経費で落ちる=打出の小槌」と言うことは、もしかしたら可能?かも知れません(実際、映画の中の深キョンに食事をおごるシーンで、そんな台詞がありました)。
反対に、私が請け負う仕事の多くは、最初にクライアントに「これだけの金額」と言う事がほとんどです。最初に最大枠が決まっているので、そのクオリティにかかる必要な経費を削る訳には行かない分、関係ない経費はかけられないわけです。
と言う訳で、「経費で落ちる」と言う神話は、少なくとも造形師では成り立たないかも?(私が知っている範囲の話ですが)。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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