こむこむの恐竜を作る!その14 羽根を作る粘土
今回制作してるディノニクスは羽毛を持った恐竜だったと考えられています。ミクロラプトルのように化石の証拠として羽毛が発見されているわけではありませんが、近縁のドロマエオサウルス類の研究から類推されています。
科学的な裏づけの無い設定ですが、今回のディノニクスは、飛行動物への進化の途中の形態ではなく、一旦、飛行用の(あるいは体温保温用の)羽根や羽毛を有した小型の種から、地上棲の大型種に進化したと考えて作ることにしました。
ですから前肢の羽根は退化して小さくなり、身体部分の羽根を一部残し、ダチョウのような長い羽毛とし、大型のため脚部や顔面部は皮膚を出しているという設定にしました。
さて、その羽根を粘土で作るわけですが、頭部で使用した粘土のファンド は、生物的な表皮やシワなどを作るのには適していますが、羽根の表現には向いていないように思えます。
ファンド はヘラでスジをつけると、沈みこむようなイメージ(これがシワ表現に向いている)ですが、羽根には、切れるようなイメージが必要になります。(もっとも、ファンド でも他の粘土でも、乾燥してから角刀で彫れば、問題無いのですが)
そのため今回は石粉粘土でもより肌理の細かい「ラドール プレミックス 」と「ラドール プルミエ 」の2つのどちらかで作ることにしました。
こちらが「ラドール プレミックス 」
こちらが「ラドール プルミエ 」
どちらも良い感じでしたが、今回はヘラのタッチがそのまま残る感じ(切れが良い)の「ラドール プレミックス 」を使って羽根を作っていくことにします。
続く
「こむこむ 恐竜模型からみえる世界展」まであと12日
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コメント
粘土で羽毛や羽を表現というのは、究極の技ですよね。凄いですわ。
私はもちろんやったことがないので、全く素人の思いですが、羽のイメージがとにかく「軽い」なんですよね。
今までもたくさんの作家さんが羽毛恐竜を粘土で表現なさっていらっしゃいますが、
やっぱりその重さをなかなかクリアするのは難しいように感じます。
今回の荒木さんの作品は大きいので、
これまた大変と思います。
頑張ってつかぁさい!
あと12日?ひえ~っ!!
投稿: タブリン | 2008年12月 8日 (月) 06時43分
いや~、それこそ羽毛表現ではバードカービングが本家本元ですから、タブリンさん、是非挑戦してほしいですね。
まだ、私は見たことないですよ、羽毛恐竜のカービング。
みんな見たいと思うな!内山春雄氏作ミクロラプトル!
投稿: カズやん | 2008年12月 8日 (月) 10時06分
ついに羽毛作りに突入ですね!!
私自身、最近玉砕した所なのでとても楽しみにしていました♪
タブリンさんが仰る様な軽い感じがだせなくて、、観察力も技術もまだまだ足りない感じです。
>内山春雄氏作ミクロラプトル!
見てみたい気もするのですが、見てしまったあと更にやる気が出るかどうかちょっと不安です(笑)
投稿: umr | 2008年12月 8日 (月) 12時49分
わしのを見たら、やる気でまっせ~!
投稿: カズやん | 2008年12月 8日 (月) 23時43分