ビバ!ウォーキング・ウィズ・ダイナソー!
いまさらですが、「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」です。
私が見に行ったのは、くずはの展示会初日の7月23日。大阪の公演期間ではどう考えてもこの日しか見に行ける日が無く、前日の設置や翌日の教室など疲れるのを承知で、大阪城ホールに見に行きました。
この「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」(以下WWDと略)は恐竜ファンの間では数年前から話題になっており、日本で見ることができるのはまだかまだかと心待ちにしていたわけですが、今年ついに実現したわけです。
私が最初知ったのは、数年前のYoutubeの映像でした。デモテープのようで、トラックから降りてくる、えらいリアルな動きをする恐竜の映像は、画像が悪いのと重なり、本物の生き物のように見えました。
その後、実物大の恐竜が登場するとか、どうも人間が操演するらしいなど、色んな情報、映像が入ってきました。
前置きが長くなりましたが、この「WWD」を知ったとき、最初に驚いたのは、その潔(いさぎよ)さでした。
その潔さとは?
「実物大の恐竜が、リアルに動きまわり、そして戦う」
これは、恐竜ファンならずとも一度は夢見ることですが、実物大のティラノサウルスを歩かせるなんてのは、お台場の実物大ガンダムを歩かせるのと同じくらい難しいことだと思います。(今は静岡か)
しかしこの難題を「WWD」のスタッフは、すごい潔い方法でクリアしていました。
「動力部分は見えちゃってもいいじゃん」
実物大のティラノやブラキオサウルスの体の下には岩に模した移動するための駆動車あり、ユタラプトルやチビティラノの股間には、中で操演する人間の足がしっかり見えています。
しかしその分、恐竜自体のスタイルは崩れず、動きはものすごくスムーズです。
もし日本の企業が「実物大の恐竜が、リアルに動きまわり、そして戦う」を目指したとき、多分、おそらく、絶対に、駆動部を内蔵した自走ロボットを目指し、結果、スタイルの悪い、動きの鈍いものになったのではないでしょうか?
もちろん、将来的にスタイルの良い、動きのスムーズな自走式の恐竜ロボットが出来ると思いますが、現時点でそれを再現するのには、何に最重点を置き、何を切り捨てるかを考えたとき、「WWD」のスタッフの採用した結論は「足?見えちゃっても、気にしない、気にしない」だったのでしょう。この潔さには、ただただ脱帽です。
(最近国内でもこの方法を模した操演恐竜を見ますが、演者の足を隠すため、どうしても脚や足首が太くなっています。しかたないですね)
ショー自体も三畳紀から白亜紀の終わりまで、至極まじめな内容で退屈せず面白かったです。空気圧式の植物を使ったり、演出も凝っていました。(もっとも私はあんまりこんなショーを見に行ったことがないので、今のステージがどんなのかよく分かりませんが)
何よりも実物大のリアルな恐竜が動き回る。それが見ることが出来たのにただただ感謝です。
(おかげで次の日から首が回らなくなり、教室が大変でしたが )
ところで、(自慢じゃありませんが)私はVIP席の一番前で見たのですが、それでも動物園の遠くのゾウを見ているような感じでした。
もっと身近に見上げるように、そう、「ジュラシックパーク」でグラント博士が最初にブラキオサウルスと遭遇した場面のような、そんな公演があればどんなに幸せでしょう。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
WWD観たかったです。
その気になるのが遅すぎ、こういったチケットの購入にもなれておらず、チケット入手できませんでした。
先行予約、抽選、一般販売、追加公演、当日券など、購入のチャンスは何度も来るので、一度ダメでも、あきらめずにずっとチェックしていないといけないものなんですね。
次回、来日時はなんとしてもゲットせねば!
さて、脚が見えちゃっていた件、2chなどでは批判の意見もありましたが、さすが専門家の視点は違いますね。
「楽しませる」ことを知っている演出に出会えることは幸せですよね。
ところで、日本の伝統芸能でも、「黒子」というのがありますね。客は「黒子をいないとみなす」というルールの下で観劇するという文化。客も一体となって舞台を「楽しむ」ことを知っている必要がある。
こういった演出が自然とできて、それを受け入れる土台があるのは文化的レベルが高い証拠だと思います。
日本は技術や新しいものにばかり目がいって、ちょっと文化がおいてけぼりをくってしまっているのかもしれませんね。
こういった舞台を多くの子供たちが観る事が、文化の発展に影響すると思います。
だから、チケットもっと安くして~。(笑)
投稿: 友ぞ。 | 2010年8月18日 (水) 07時44分
そうですね。文楽やSFXの手法やら、いろんな方法のなかから取捨選択する技術がドライで的確な感じがします。
日本は色んな意味で「完璧」を目指そうとして、結局中途半端なものになってしまうような気がしますね。
`77年のスターウォーズの1作目でも、実物大のミレニアムファルコン号のセットが半分しか作ってなかったことに、当時高校生だった私は疑問を持ちましたが、今ではそれが最大限の費用対効果を引き出していたと理解できます。
でも、WWD、きっと大儲けでしょうね。
投稿: カズやん | 2010年8月18日 (水) 10時18分
こんばんわ
今さらですけどコメします
三笠の教室で見学させていただいたともです
私もこのショーを見に行きました札幌から、横浜までわざわざ 荒木さんと同じくVIP席で見たんですけど本当にすごかったですリアルな大きさがわかって、めちゃ楽しめました
あと、先生が買った、ベナトサウルスのバスとモデルもマネして買っちゃイました
投稿: とも | 2010年8月25日 (水) 19時15分
北海道から横浜までですか
いや~、その恐竜に対する情熱、すばらしいです!
もう少し足を伸ばして、是非、福井の模型教室にもご参加ください!
(ベナトはお買い得でしたね)
投稿: カズやん | 2010年8月25日 (水) 20時51分