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2011年1月11日 (火)

Legend of Allosaurus

今回、静岡科学館「アロサウルスの見た世界展」に私の恐竜模型も展示していただいているのですが、昨日訪問して思いがけないことがありました。

今回の企画展のメインであるこのアロサウルス骨格標本は、1964年に国立科学博物館で日本で最初に展示された恐竜でもあります。(画像:「科学のアルバム6 きょうりゅう」あかね書房)

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拙著「ぼくは恐竜造形家」(岩崎書店)にも少し書いているのですが、中学生だった私が恐竜模型に本格的に興味を持ったきっかけが、実はこのアロサウルスの骨格と、一緒に展示していた復元模型でした。

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アロサウルスの復元模型のお腹の部分に変なでっぱりがあり、「これなんだ?」と思って骨格を見ると、そこに「恥骨」があり、「あっ!この模型は、中の骨まで考えて作ってある!」と目からウロコが落ちる衝撃を受けました。以来、色々な恐竜の本や資料を集めて恐竜模型を作るようになった、言わばこのアロは私の恐竜模型作りのルーツ的存在です。

そして昨日、静岡科学館で展示されているこのアロサウルスの足元には、私の作ったアロサウルスの模型が展示されていました!

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それを見た瞬間、時間や空間を飛び越え、36年前の中学生のころの自分を思い出し、言葉にできない不思議なめぐり合い、縁のようなものを感じ、心ひそかに感動してしまいました。

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ず~っと恐竜模型を作り続けてて、本当によかったです。

I've been waiting for you. We meet again, at last. The circle is now complete..

まさにそんな一瞬でした。(ちょっとおおげさかな

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

昨日は、ありがとうございました。荒木さんにアドバイスをもらったおかげでまた新しいことを学べたような気がします。これからも機会があったらまた会いたいです。関東地方に来る予定はないんですか。

投稿: KENTA | 2011年1月11日 (火) 18時50分

KENTAさん、昨日は長い時間お疲れさまでした。
難しいことも言いましたが、本当に作りたいものを作るのが心にも身体にも一番ですよ。
昨日見せてもらったティラノVSトリケラ、とてもかっこよかったです。
今度会うときにはまた新作見せてくださいね。

投稿: カズやん | 2011年1月11日 (火) 20時21分

こんにちは。
うぅ、素晴らしい話です。
私も造形を通じてそのような体験をしてみたい・・できるように頑張ろうと思いました。 
やっぱり作り続けることが大事ですね

投稿: ネコワークス | 2011年1月12日 (水) 12時15分

模型の神様が御褒美をくださったのかもしれませんね。(と、小娘のようなことを言う50のおっさん

投稿: カズやん | 2011年1月12日 (水) 17時09分

なにか、壮大な気分になる話ですね(^^)

俗な言い方ですが、「継続は力なり」ということでしょうか。ちょっと違うかな?

そういえば、最近エオラプトルが実は獣脚類ではなく、竜脚類の祖先であることがわかったとか。まだいろいろ新発見が出てきそうで、興味の尽きない世界だと思います。

投稿: TOM | 2011年1月16日 (日) 15時22分

TOMさん、私もそう思いました。続けていれば辛いこともありますが、良いことや、思いがけないこともあるもんですね。

投稿: カズやん | 2011年1月16日 (日) 21時06分

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