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2011年4月27日 (水)

恐竜はビジネスにたり得るか? いいかげんな計算

先のエントリーで、みなさんの色々なご意見を聞くことができました。
私の普段は、少しインターネットをする以外は最新技術とはかけ離れた生活をしていますし、恐竜ビジネスを取り巻くマクロな環境など、とてもためになりました。
ま、あんまり難しいことは分からないので、ちょっと私の好きな、いいかげんな計算をしてみましょう。

私がコレクションしている恐竜フィギュアをリリースしている、アメリカの会社、サイドショウのティラノサウルスで計算してみました。参考日記

Rexsideshow

サイドショウのティラノサウルスは小売価格200ドル(正確には199ドル)、通常モデル350個、特別モデル(頭骨つき)150個(210ドル)、計限定500個販売されました。

全部売れましたので、200×500=100000ドル(売り上げ)
デザイン料として、原型師デビット・クレンツ氏に売り上げの10%として、10000ドル
サイドショウの販売利益(卸値)が売り上げの70%として、100000×0.7=70000ドル
これからデザイン料を引くと70000-10000=60000ドル
製品の原価(模型・塗装・梱包など)が製品価格の50%として、200×0.5=100ドル/一個なので、原価全部で100×500=50000ドル
サイドショウの純利益は、60000-50000=10000ドル つまり日本円(90円/ドル)で換算すると、90万円?

赤字ではありませんが、ちょっと安すぎるような・・・ despair
(原価が50ドルなら、純利益は300万円になりますが、原価が4500円って可能でしょうか? ガレージキットで、これだけの大きさだと未組み立て・未塗装の原価は10000円ぐらいはするでしょうか?)
幅を持たせて、ティラノサウルスの純利益は90~300万円ということにしときましょう。(幅もたせすぎ)

もちろんサイドショウは他にもスターウォーズなどメジャーなフィギュアを大量にリリースしているので、問題ないかのかもしれませんが、「恐竜」だけとなると、原材料や彩色スタッフのお金がペイできるのか、少し、いやかなり不安ですよね。coldsweats01

ま、最初に書いたように、いいかげんな計算ですので、なんの参考にもなりませんが・・・。

ただ、はっきり分かることは、アメリカの大手メーカーが全世界をマーケットにして、一流アーチストの1/20スケールのT-rexの完成模型を2万円という廉価にもかかわらず、販売できる数は、「500個」と計算したという事実でしょう。

(もし私が荒木恐竜工房から同じような仕様の完成模型を販売するとしたら、とても2万円では無理です。絶対10万円以上の値付け、限定数は20個程度になるでしょうね。そう考えるとサイドショウはかなりお買い得と言えるかも。)

恐竜はビジネスにたり得るか?

恐竜はビジネスにたり得るか? 続編

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

金子さんの『知られざる日本の恐竜文化』で書かれていることも、荒木さんや皆さんの書き込みも、けっして間違ったことはいっていないと思うのですが、なんか違うんじゃないかと感じるのです。

上から目線の書き込みになってしまい、とても申し訳ないのですがcoldsweats01「地球が丸いことを知らずに、正しい世界地図を作ろうとしている」ような気がするのです。

計算してみると儲かるはずのない恐竜ビジネス。しかしそこに、お金は流れ続けている。本当に利益が上がらないのなら、誰も手を出さないはず。
どこかで、だれかが「利益(お金とは限りません)」を得ている、ひょっとするとそれは、外部にはわかりづらいものなのかもしれないと思うのです。

投稿: 高井 | 2011年4月28日 (木) 11時56分

高井さん、コメントありがとうございます。
ん~分からないですね。
恐竜博などのイベントに関しては、先にも書きましたが、私も儲からないものを毎年するわけが無いとは思います。
ただ、民間ファンドで運営したジュラシックパーク・インスティチュート・ツアーみたいに大コケしたイベントもあり、大新聞社のメセナ活動や年間予算がつく公共施設などとは、「儲ける・儲かる」の質が違うようにも思います。

>外部にはわかりづらい利益

ん~なんなんでしょう?興味深々ですcoldsweats01

投稿: カズやん | 2011年4月28日 (木) 18時48分

製造原価はもうちょっと安いかもしれませんね。この種の製品はたいていが人件費の安い中国製ですから。

中国製というと、やはり人件費に目が行きがちですが、実は中国最大の特徴は、人件費の安さそのものより、製造に当たる人たちのスキルの高さなんですよね。

現在中国ではインフレが進行中で、なおかつ貧富の差を是正する活動も活発ですから、現在のような製造原価でやっていけるのもそう長くないような気がします。

しかし、中国に代わる労働力供給先となるタイやベトナムでは、中国ほどのスキルを持つ職人を確保できるかどうかは未知数です。

個人的には、現在のような価格でこのような高度な製品を手に入れられる時代は、終わりに近づいているような気がします。

投稿: TOM | 2011年4月29日 (金) 11時58分

TOMさん、コメントありがとうございます。
たしかに食玩は、一時のような安価での販売は無くなりましたね。

これは実際私も仕事で色の数で指示されたことがありました。
模型の量産はできても、彩色は一個一個手作業になるので、その部分で人件費が跳ね上がるそうです。

経済のグローバル化が続く限り、同一仕様のものが、同一価格になっていくのは仕方ないでしょうね。
ただ、それが適正価格(それも難しいですが)で落ち着くことを望みたいです。

投稿: カズやん | 2011年4月29日 (金) 18時01分

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