トリケラトプスを作るぞ! 後編(完成)
トリケラトプスの完成編です。
首の角度を決め、全体を仕上げていきます。左前肢も角度が気に入らなかったので、作り直しました。
さて彩色です。アクリル絵具で行います。まず下地の色を塗ってから、
目や爪などの細部を仕上げで、エナメル塗料のフラットブラックでウォッシングして完成です。
ま、角の角度的には、ちょうど私ぐらいの年齢ぐらいですかね?![]()
トリケラトプスの成長過程をみると、若いときは、角が反り返り、年齢とともに下向きになっていきます。ん・・・なんか切ない・・・。
フリルのふちの三角形の縁飾りも、加齢とともに形が曖昧になっていきます。
今回の甲冑様の頭部、いかがですか? 頭骨に残る特徴のある血管の跡から、現生の鳥などクチバシなどに見られる厚いケラチンの角質が頭部全体を覆っていたのではないかというホーナー博士の仮説に基づいています。
確か海洋堂の松村氏も同様の考えで作例を作ってましたよね。
メインサイトに画像をアップしました。こちらトリケラトプス2011です。
この1/10スケールのトリケラトプスの全身模型は、私が特別展のために制作したトリケラトプスの頭部の成長段階模型と一緒に、現在、福井県立恐竜博物館に展示中です。
博物館エントランスで皆さんをお待ちしておりますので、お見逃しなく。(画像:博物館提供 ありがとうございます)
本日開幕した、特別展「新説 恐竜の成長」では、このトリケラトプスの成長段階の実物化石はもちろん、ティラノサウルスやヒパクロサウルスや新説を取り入れた生態も実物化石やロボットを使って展示、J・ホーナー博士の講演会やセミナーなどイベントも盛りだくさんです。
また8月28日は、私の恐竜模型教室もありますよ。![]()
夏休みは福井へレッツゴー!
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
く~かっこいいですね。色がシブくてなかなかいいと思います。トリケラトプスの頭の模型も見てみたいですね。
投稿: kenta | 2011年7月 8日 (金) 17時16分
kentaくん、シブイですか。
仕事に没頭する五十過ぎの中年の渋さが出ていると良いのですが。
>トリケラトプスの頭の模型も見てみたいですね。
福井に来なはれ
投稿: カズやん | 2011年7月 8日 (金) 21時05分
お、もしかして当たりですか?
ホーナー博士の説に関しては存じませんでしたが。
>若いときは、角が反り返り、年齢とともに下向きになっていきます。
角も大きくなると自重で先が下がってきてしまうんですかねぇ。
投稿: 友ぞ。 | 2011年7月 8日 (金) 22時27分
そうか・・・大きすぎてうなだれるんだ・・・納得。
)
若いころ巨乳だったおばあちゃんみたいなもんですかね(←違う
ま、冗談はさておき、骨芯があるのに変形していくと言うのは面白いですね。老化の一種だったんでしょうか。
投稿: カズやん | 2011年7月 8日 (金) 23時05分
先生、最近、ちょっと大人な会話が多いですね・・・
骨といえども、生きているうちは少しずつ入れ替わると聞きますから、変形もするのでしょう。
角と同時に襟飾りも大きくなっていますので、バランスを取るために下向きの方が都合が良いとか?
体が小さいうちは、大型の獣脚類に上からガブッと噛まれないように上向きだけど、体が大きくなるとそんなに上のほうから噛む相手もいなくなるので、水平に近づいていくとか?
こういうこと考え出すと面白いですね。
今、自宅で仕事中なのに。
投稿: 友ぞ。 | 2011年7月 9日 (土) 00時14分
なるほど。体が大きくなれば、敵に襲われる可能性も少なくなっていくでしょうね。
ホーナー博士は、角やフレアは武器や防御ではなく、ディスプレイに使われ、色の変化もしたのではないかと仮説も立ててますね。
仕事中にこういうことを考えるのって、とっても楽しいですよね。(←悪魔のささやき
)
投稿: カズやん | 2011年7月 9日 (土) 09時07分
>角やフレアは武器や防御ではなく、ディスプレイに使われ、色の変化もしたのではないかと仮説
あ、以前、NHKの「地球ドラマチック」でその説は聞いたことがあります。
あの後、自分でも獣脚類に襲われる云々は、ちょっと空想のしすぎかなと思いました。
そんなに都合よく体の形を変化させられないかなと。
で、新しい仮説はトリケラトプスの食性+体の大きさ+角の自重(重力)の3つの要素によるものかなと。
基本的に角を変形させるのは重力。
植物食恐竜は多分、一日の大半を食事に費やしていたのではと思いますので、食事をするときの姿勢が骨格にも大きく影響を与えるのではないかと。
トリケラさんの嘴は地面に生えている草を食べるより、ある程度の高さの低木の葉や木の実を食べたり、サボテンのような植物を食べるのに都合がよい気がします。
で、体が小さいときは首を持ち上げ、やや上を向いて食べている。でも、大きくなると、首をあまり持ち上げず、下向きで食べるようになる。
体が大きい
>角が大きい+下を向いている時間が長い
>角が下向きに垂れてくる。
という三段論法です。
どうでしょう?
投稿: 友ぞ。 | 2011年7月 9日 (土) 21時56分
今はいない動物の生態を復元するのは、化石の証拠を考察するしかないわけですが、同じ化石からも、研究者がいろんな仮説がを立てますから、面白いですね。
友ぞ。さんの説も、いつかどこかの研究者が打ち出すかもしれませんよ。
投稿: カズやん | 2011年7月 9日 (土) 22時46分