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2012年1月28日 (土)

機会損失 プラモデルの組み立て説明図

「機会損失」とは経済用語ですが、利益を得るチャンスをみすみす逃しているみたいな意味です。

先日センムの本を読んで、「やっぱりそうか」と思ったことがあります。
プラモデルには組み立て説明図がありますが、その最初の部分には、大概その模型の解説が書かれています。
例えば第二次世界大戦ドイツ軍のタイガー戦車なら、その戦車が戦争中どんな風に開発され、どんだけ活躍し、どんな欠点があったなど解説しています。
センムなんかは、それを読んで模型(この場合はタイガー戦車)のバックグラウンドを知ることが楽しかったと本に書いています。

私も子供の時からプラモデル好きで、戦車も飛行機も車もキャラクターものもよく作ったもんですが、実はこの組み立て図の解説部分を一切読んだことがありません。

もちろん箱を開けたら、いきなり組み立てるほどせっかちではありません。
一応、組み立て図を一通り見ながら、「ここは接着する前に、先に色を塗っとかなあかん」とか考えながら見るのは興味があり好きなんですが、その模型のバックグラウンドなんかは、一切興味ありませんでした。

今もアポロの模型を紹介なんかしていますが、実は宇宙開発や実機の知識はほとんどありません。コメントが入るたびに「これはなんのこちゃ?」と、あわてて手元にある資料を見ること度々です。(資料や本はよく買いますが、これも写真を見るだけで満足し、本文はほとんど読んでません)

反対にセンムのように、模型を作る際、その模型のバックグラウンドも理解したい、するのが楽しみのモデラーも多い思います。

これはタミヤの1/100 スペースシャトルのプラモ

S1
中にある組み立て説明書

S2
ほら、読む気が無くなるでしょ。

S3

以前海洋堂が、ワールドタンクミュージアム(WTM)という食玩を出していましたが、このとき同封されていたモリナガ・ヨウ氏の解説イラストを見て、「あ~キングタイガーってかっこ良かったけど、あんまり活躍しなかったんや!」とか、「シャーマン戦車って、不細工で嫌いやったけど、性能は良かったんや」とか、齢40過ぎで初めて目からウロコが落ちる思いで解説を読みました。
(ほら、面白そうでしょ。半分マンガでしたが

Kaisetu

なんでドイツの重戦車にはキャタピラーの予備が積んでるのか?の理由など、もっと早くからこの楽しさを知っていたら、模型作りにも違う面白さがあったかもしれませんね。

ま~みすみす知識を得るチャンスを逃していたわけですが、性格の問題やから治すのは無理かな・・・

つづく

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

うーん。 それってニワトリが先か卵が先か的だよね。
コドモが模型に求めるモノと大人の見解の相違。
でも確かにインストの、ホンモノへの解説と誘いはだいじだとおもう。
かつての舶来模型には「それ」が満ち溢れていた。
私はインチキ宇宙機モデラーを自称してたんだけど(完成品ナシでw)最初に仕上げたジェミニ。
掲示板でお披露目したのね。その時のコメントに感動したのよ。
「漠然としたイメージだったジェミニが、はっきりとした姿でここにある。模型に感動したのははじめてだ。」と
模型の真髄は立体で表現すること。
付随するオハナシは自ら求めよ。
その立体表現にどれだけ説得力を与えられるか。
恐竜なんかその最たるものでしょうがww。

投稿: apuro | 2012年1月28日 (土) 21時05分

小学生が漢字読めなくて作っていたのと、中学生のときに解説を読まなかったのは、やっぱりその人の資質みたいなのがあると思います。(良い悪いは別次元ですし、後天的なものもありますし)

>立体表現にどれだけ説得力を与えられるか。

まったくその通りだと思います。人を動かすのは、やっぱり感動だと思います。

apuroさんんのジェミニ模型はきっと「俺は、これが見たかったんだ!」という模型だったんですよ。

とりあえずこの日記は3回分書きましたのでよろしくお願いします。(結論はたいしたことありません

投稿: カズやん | 2012年1月28日 (土) 23時50分

僕もその本を買って読みましたが、僕も荒木さんと同じでプラモデルの作り方以外は、まったく読みません。作ってしまえばそれだけで満足してしまいます。

投稿: kenta | 2012年1月29日 (日) 13時49分

だと思いました

投稿: カズやん | 2012年1月29日 (日) 15時06分

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