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2012年2月 4日 (土)

佃さんのクリプトクリダス

京都府の佃靖之さんから、首長竜クリプトクリダス(Cryptoclidus)復元模型を投稿していただきました。

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この模型は、1年半前、くずはアートギャラリーで展示会の時に、途中写真を佃さんから見せていただいておりましたので、完成には2年ほどかかられたのでしょうか。(途中写真)

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資料の収集にも時間をかけ、また科博の真鍋真先生や首長竜研究では専門の佐藤たまき先生に、歯並びや捕食の方法など直接意見を聞かれて作られたそうです。
きちんと作られた歯や頭部、細かく作られたウロコなど、見れば見るほど隅々まで手が入っている作品に感嘆します。
ベースもきれいですね。

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首長竜の体表って、わりとサラリと表現されることが多いですが、やはり爬虫類ですし、ウロコもあったと考えると、こんな風に細かなウロコがびっしりとあったかも知れませんね。

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前にも書きましたが、手間をかけないと出来ないものって必ずあります。手間ひまかけてしか表現できないことがあります。
じっくり納得するまで作るのも、造型の楽しみ方のひとつですね。
とても素晴らしい作品を見せていただきました。

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

凄いです。二年もかかってひとつの模型を作るなんて、ウロコの表現なんて細かいですね。僕もひとつの作品を自分の納得いくまで作ってみたいです。

投稿: kenta | 2012年2月 4日 (土) 10時37分

全身を埋め尽くす鱗の表現に感服しました。

首長竜の皮膚の印象化石が残っているのかどうか、残念ながら知りませんが、可能性としてはじゅうぶん考えられるし、高速で遊泳する動物の場合、体表はつるんとしているより、むしろわずかな凹凸があったほうが望ましいそうですから、そういう意味でも説得力はあると思います。

全身を埋め尽くす鱗、というと思い出すのがスペースシャトルの耐熱タイル(話は唐突に宇宙関係へ^^;)です。1/72スケールクラスの大型モデルでも、あれをちゃんと再現したものはないんですよね。

しかし、細かすぎて見えない、というほどのものでもなく、1/72だと数ミリ四方くらいになりますから、やっぱりできれば再現したいものです。まともにやったら相当時間がかかりそうですが(;o;)

投稿: TOM | 2012年2月 4日 (土) 12時55分

そうですね。シャトルのタイルもしかりで、こんな風にしたいと思うのと、それを実際に作るのとは、なかなか超えられない高い壁があるんですが、この作品のウロコ表現には見事ですね。
映画版のUSSエンタープライズのレンガ模様も難しそう~

投稿: カズやん | 2012年2月 4日 (土) 23時04分

2年とはすごいですね。
歯科技工士さんということで、職人さんなんですね。
目も自作とのことですが、どうやってつくっているんでしょうか。
リアルで引き込まれそうです。

投稿: 友ぞ。 | 2012年2月 5日 (日) 19時55分

目玉は透明樹脂を塗り重ねて作っていくそうですよ。私もマスターしたいですね。目がリアルだと、それだけで模型が引き立ちますからね。

投稿: カズやん | 2012年2月 6日 (月) 11時24分

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