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2012年9月14日 (金)

ナイトとジョーナスのステゴサウルス

工房の模様替えに伴い、自宅のガレージからまずステゴサウルスをサルベージ。

Stego1
アメリカの元祖 恐竜造形家 ルイス・ポール・ジョーナス(Louis Paul Jonas)作のステゴサウルス(Stegosaurus)です。

Stego2
ボリュームがあって、今見てもカッコイイですね!

ジョーナスは1964年のニューヨーク万博のシンクレア石油の屋外に実物大の恐竜模型展示でこれを作りました。
お手本としたのは親交のあったニューヨーク自然史博物館のチャールズ・R・ナイト(Charles R. Knight)の恐竜復元画でした。

ちょっとコレクション自慢。横にあるブロンズ色のステゴサウルスは、そのC・R・ナイトが制作した模型のステゴサウルスのレプリカです。

Stego3
ともに1/10スケールで、制作時期はかなり隔たりがあり、復元スタイルにも時代差を感じて興味深いです。(ナイト復元にはある喉の装甲が、ジョーナス復元では無くなってたり)

Knight_with_model
肩帯の幅や大腿と骨盤とのつながりも今の復元とは違いますが、大型爬虫類(ワニやオオトカゲ)の構造を参考にしていたことが伺われます。

Stego4
私の模型もそうですが、つい細部のディテールなどを追求しがちですが、「恐竜がどんな動物だったのか?」と最初に直感的に具現化した復元は、かなり優れているんじゃないでしょうか。

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

いいなぁほしいなぁ、ルイス、ジョーナス。我々おっさんには懐かしい憧れ、直立ティラノ。あの頃の造形にはスピード感は無いけど、独特の存在感というかエネルギーがありますねぇ、まさに芸術は爆発だぁ。というところですねぇ。チャールズ、ナイトのブロンズの方には、喉に装甲があるとのことですが、何年制作のものでしょうか?しかしいいですねぇ。これこそアクリルケースに入れてずっと眺めていたいですねぇ

投稿: tsukudados | 2012年9月15日 (土) 00時58分

ジョーナスのステゴは何かこう、みなぎってますね。このころの恐竜はどいつもこいつも太かっこいいです
tsukudadosさん
>チャールズ、ナイトのブロンズの方には、喉に装甲があるとのことですが、何年制作のものでしょうか?
手持ちの本だとオリジナルは1903年製作と書いてあります。蛇足ですが、1891年にはマーシュによってのど鎧付きの骨格図が描かれています。(1885年の時点でのど鎧付きのステゴサウルス・ステノプスの模式標本が発見されていました)

投稿: らえらぷす | 2012年9月15日 (土) 11時20分

tsukudadosさん、いいでしょ
予算の都合で残念ながらケース無しの展示になりますが、また見に来てやってください。

らえらぷすさん、詳しくお調べいただいてありがとうございます。
初めにはあった復元が、途中から無くなるという面白い例ですね。

確かに「存在感」は今の復元よりもありますよ。特にブロントサウルスは!乞うご期待

投稿: カズやん | 2012年9月15日 (土) 13時35分

調べてみたら1903年でした。らえらぷすさんありがとう。20年程前、大阪インデックスで見た物に装甲がなかったと思っておったので。喉のあたりの表現は1992年を境に大分かわったといわれますが、いやいや、あったりなかったり、大きかったり、凸凹やったり、背中の板や、尾っぽのスパイクの並び、上げ下げ。正解はどれかしりませんが、模型はいろいろあったほうが楽しいですねぇ ブロントサウルスというとほんとに子供の頃を思い出しますねぇ、まあ最近もキングコングがありましたが、(それは最近とはいわんぞ、おっさん)て言われそうですが。

投稿: tsukudados | 2012年9月15日 (土) 19時39分

ナイト自身の復元も、時代によってかなりスタイルの違いがありますので、目まぐるしく研究や学説が変わったことが伺い知れますね。
ま、明日にでもステゴサウルスのメチャ保存状態の良い化石が見つかったりした、ガラッと姿が変わってしまうかも知れないですからね

投稿: カズやん | 2012年9月15日 (土) 22時17分

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