ナイトとジョーナスのステゴサウルス
工房の模様替えに伴い、自宅のガレージからまずステゴサウルスをサルベージ。
アメリカの元祖 恐竜造形家 ルイス・ポール・ジョーナス(Louis Paul Jonas)作のステゴサウルス(Stegosaurus)です。
ボリュームがあって、今見てもカッコイイですね!
ジョーナスは1964年のニューヨーク万博のシンクレア石油の屋外に実物大の恐竜模型展示でこれを作りました。
お手本としたのは親交のあったニューヨーク自然史博物館のチャールズ・R・ナイト(Charles R. Knight)の恐竜復元画でした。
ちょっとコレクション自慢。横にあるブロンズ色のステゴサウルスは、そのC・R・ナイトが制作した模型のステゴサウルスのレプリカです。
ともに1/10スケールで、制作時期はかなり隔たりがあり、復元スタイルにも時代差を感じて興味深いです。(ナイト復元にはある喉の装甲が、ジョーナス復元では無くなってたり)
肩帯の幅や大腿と骨盤とのつながりも今の復元とは違いますが、大型爬虫類(ワニやオオトカゲ)の構造を参考にしていたことが伺われます。
私の模型もそうですが、つい細部のディテールなどを追求しがちですが、「恐竜がどんな動物だったのか?」と最初に直感的に具現化した復元は、かなり優れているんじゃないでしょうか。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
| 固定リンク
「恐竜」カテゴリの記事
- 恐竜模型教室 in ちーたんの館 令和6年(2024.07.29)
- 模型教室 IN 恐竜博物館と特別展「バッドランドの恐竜たち」(2024.07.22)
- 色々ある模様(2024.07.12)
- 福井出張 駅前新設恐竜像(2024.06.16)
- 久しぶりに恐竜を作った(2024.06.03)
「コレクション」カテゴリの記事
- 京都アンティークフェアに行く(2024.06.29)
- 東寺ガラクタ市と京都国立近代美術館に行く(2023.12.03)
- トランクルーム整理(2023.11.01)
- 平安蚤の市に行く(2022.12.13)
- My3Dプリントフィギュア 再び(2022.05.06)
「工房引越し・模様替え」カテゴリの記事
- 色々ある模様(2024.07.12)
- 2階に収納畳コーナーを作るぞ(2024.06.17)
- お下がりの冷蔵庫と洗濯機(2024.03.23)
- 作業場所移動作戦(2024.02.24)
- 令和の工房改装計画その4 一階を片付けるぞ!(2021.12.11)
「ダイナソーリア・スタチュー」カテゴリの記事
- サイドショーのケラトサウルスとガストニアがキター!(2017.09.26)
- 東急ハンズ名古屋 地球研究室で作品販売!(2016.10.29)
- シーラカンスが好き!その22 シーラカンス スタチュー エクスプラス(2016.08.12)
- いまさらですが、ジュラシックワールド(2016.06.01)
- 傷だらけのパッチ 後編(2016.02.14)
コメント
いいなぁほしいなぁ、ルイス、ジョーナス。我々おっさんには懐かしい憧れ、直立ティラノ。あの頃の造形にはスピード感は無いけど、独特の存在感というかエネルギーがありますねぇ、まさに芸術は爆発だぁ。というところですねぇ。チャールズ、ナイトのブロンズの方には、喉に装甲があるとのことですが、何年制作のものでしょうか?しかしいいですねぇ。これこそアクリルケースに入れてずっと眺めていたいですねぇ
投稿: tsukudados | 2012年9月15日 (土) 00時58分
ジョーナスのステゴは何かこう、みなぎってますね。このころの恐竜はどいつもこいつも太かっこいいです
tsukudadosさん
>チャールズ、ナイトのブロンズの方には、喉に装甲があるとのことですが、何年制作のものでしょうか?
手持ちの本だとオリジナルは1903年製作と書いてあります。蛇足ですが、1891年にはマーシュによってのど鎧付きの骨格図が描かれています。(1885年の時点でのど鎧付きのステゴサウルス・ステノプスの模式標本が発見されていました)
投稿: らえらぷす | 2012年9月15日 (土) 11時20分
tsukudadosさん、いいでしょ
予算の都合で残念ながらケース無しの展示になりますが、また見に来てやってください。
らえらぷすさん、詳しくお調べいただいてありがとうございます。
初めにはあった復元が、途中から無くなるという面白い例ですね。
確かに「存在感」は今の復元よりもありますよ。特にブロントサウルスは!乞うご期待
投稿: カズやん | 2012年9月15日 (土) 13時35分
調べてみたら1903年でした。らえらぷすさんありがとう。20年程前、大阪インデックスで見た物に装甲がなかったと思っておったので。喉のあたりの表現は1992年を境に大分かわったといわれますが、いやいや、あったりなかったり、大きかったり、凸凹やったり、背中の板や、尾っぽのスパイクの並び、上げ下げ。正解はどれかしりませんが、模型はいろいろあったほうが楽しいですねぇ ブロントサウルスというとほんとに子供の頃を思い出しますねぇ、まあ最近もキングコングがありましたが、(それは最近とはいわんぞ、おっさん)て言われそうですが。
投稿: tsukudados | 2012年9月15日 (土) 19時39分
ナイト自身の復元も、時代によってかなりスタイルの違いがありますので、目まぐるしく研究や学説が変わったことが伺い知れますね。
ま、明日にでもステゴサウルスのメチャ保存状態の良い化石が見つかったりした、ガラッと姿が変わってしまうかも知れないですからね
投稿: カズやん | 2012年9月15日 (土) 22時17分