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2013年1月15日 (火)

「美しきエビとカニの世界」を読む

先日見に行った杉浦千里さんの画集の紹介です。

「杉浦千里博物画図鑑 美しきエビとカニの世界」成山堂書店 刊

E1
1ページに1点~2点、非常に緻密に描かれたエビ・カニの細密画が掲載されています。

ゴシキエビ

E2
ウチワエビ

E3
60点余りの標本画のほかに、描く手順や各標本の解説も詳しく書かれています。

E4
杉浦氏はウルトラマンシリーズの怪獣のデザインもしていたそうですが、ガレージキットの原型師もしていたそうです。
そこでちょっと調べてみたところ、なんと「ボークス」のJr.シリーズのウルトラ怪獣の原型を作っていたみたいです。
作品は絵と同様、きっちりした作風です。
どうも新マン以降のもので、私には馴染みがありませんでしたが、意外に近い仕事でも活躍されてたんですね confident

さて図鑑などでお馴染みの博物画という分野は、最近では印刷技術の発達で非常にきれいな写真にとって変わりつつあるように思いますが(俗に言うビジュアル百科系)、この本は荒俣宏氏が紹介した、100~200年前の博物画の原点、写真の無い時代にその形や色を正確にペンと絵具で再現、描写したものを見るようです。

私は「色」の読解力が無く、模型を作るとき色の配色、色塗りが特に苦手で、いろんな図鑑などを参考にしますが、このとき写真だとどうしても色のイメージが作れません。
そのさい、今回の博物画のように、一度人間の眼を通して、手で彩色された絵の色だと、案外しっくり色のイメージが作れますので、非常に参考になります。

それにしても杉浦氏は、私とほぼ同世代なのに、39歳で亡くなられたとは残念ですね。

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

私も動物図鑑は絵の方が好きですね。
色々な動物を同じ角度から描かれてるので見やすいし、違いが分かりやすいです。

恐竜の図鑑も色々な人が描いたイラストを集めるより、1人の人が描いている方が全体としてイメージが掴みやすく、
その点ではグレゴリー・ポールのFieldGuideや骨格図集は素晴らしいと思います。

図鑑に写真を使うのは、その方が楽に安く作れるからではないかと思います。
博物画を描ける職人さんも少なくなっているのかも知れません。

ちょっと寂しいですね。

投稿: 友ぞ。 | 2013年1月16日 (水) 00時09分

1980年代にDK booksのビジュアル図鑑が出たときの衝撃は今でも忘れられません。
やはりそれまでの古色蒼然とした、何十年も使いまわし、あるいはオリジナルの改悪コピーの博物画に辟易していたのでしょう。
その後、日本の図鑑でも高解像度の写真による図鑑が席巻してます。
荒俣氏が、オリジナル手法の博物画の良さが再認識させてくれましたが、友ぞ。さんがおっしゃるように、はたして後継者がいるかですね。

投稿: カズやん | 2013年1月16日 (水) 00時40分

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