目玉を作る
以前より、と言うか、恐竜の模型を作り始めた当初から、目玉・眼球はひとつの課題でした。
初期は表情をつけるために劇画ちっくな目を描いたり、場合によっては市販のドールアイ・バードアイを使用したりしていました。
今回思うところがあって、試しに目玉の作ってみることにしました。興味のある方も多いと思いますので、作り方をちょっと書いてみることにします。
(tsukudadosさんにも作り方を教えてもらったんですが、レジン使いではないので・・・ )
最初にお断りしますが、眼球の作り方は手法が多数あり、特殊メイクや球体関節人形のHPを検索すると結構出てきますが、はっきり言って手間や材料費がかかります。(基本的に実物大や大きなサイズの眼球を作るので)
で、そんな努力や手間の嫌いな私の、半径1m内にある材料で作る「なんちゃって眼球」ですので、あんまり期待されませんように。その代わりお金も手間もかからず簡単です。
①まず作りたい大きさの玉を粘土を丸めて作ります。粘土はいつも使っているファンド。大きさは10分の1~30分の1サイズの恐竜用ということで、直径5~8mmぐらいです。
(適当な大きさのビーズやBB弾のようなもので代用可能です)
②目玉の虹彩部分を電動リューターで皿モミします。
(電動工具が無くても彫刻刀、ピンバイスで代用可能です)
③皿モミした中心に瞳孔の穴を開けます。(爬虫類様のネコ目にする場合はスリットを入れる)
⑥透明ボンドの表面張力で、虹彩部分をレンズ状にします。今回はこんなのを使いましたが、エポキシ系ボンドのほうがベターかも。
⑦レンズ部分のボンドが乾いてから、アクリルクリアーに浸けて、眼球全体をクリアにします。
こちらは同様の方法で人間の眼球風に作ったもの。(本当の親父はこちらじゃ!)
左 人間風、右 爬虫類風・・・なんか昔話題になった米TVドラマ「V」みたいですね
ま、最初に書いたように、簡易な作り方なので、ボンドやアクリル塗料にどれだけ耐久性があるかわかりませんし、経年による劣化も十分考えられます。(エポキシ系も同様)
またレンズ効果も、直径が1cmを超えると出ないと思います。
ですので、もっと簡単で効果的な作り方があったら是非教えてくださいね。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
おお~これは参考になります~。
「いいね!」
投稿: 友ぞ。 | 2013年2月10日 (日) 13時54分
たまには模型のブログっぽくないとね
投稿: カズやん | 2013年2月10日 (日) 17時26分
簡単にリアルな目玉が作れるなんて凄い!
投稿: 恐竜太郎 | 2013年2月10日 (日) 19時21分
小さな模型では、それっぽく見えるかな?
投稿: カズやん | 2013年2月10日 (日) 20時23分
そうなんですよねぇ、光による焼けと時間劣化で収縮亀裂と変色がこわいですよね。クリアー層はなるべく多くして、オパール効果を出したいですからね。瞳の部分に光を反射する素材にしてから色をのせるとか、下塗りをメタリック色、黄色ならゴールドリーフにしておくと、ハイライトの感じが変わってきますよ。
工房でも使えるのか実験してみて、使えそうなら、いいものを持って行きますよ。これは耐性保証、簡単
投稿: tsukudados | 2013年2月10日 (日) 22時20分
tsukudadosさん、なるほど。これまでも、いろいろ教えてもらったはずなのに、鳩並みの記憶力しかなくスミマセン・・・
よろしくお願いします
投稿: カズやん | 2013年2月10日 (日) 23時12分
今まで大きな作品を作る時は、ドールアイを使っていましたが、この技を知っていれば簡単に自作出来ますね。
投稿: kenta | 2013年2月11日 (月) 20時35分
kentaくんもいろいろ試してみて、新技があったら教えてください!
投稿: カズやん | 2013年2月11日 (月) 21時47分