世界怪獣映画入門!
昨日書店で見かけた、別冊映画秘宝 「世界怪獣映画入門!」 洋泉社 刊 をご紹介。
オブライエンの「キングコング」誕生80周年、話題の怪獣映画「パシフィック・リム PACIFIC RIM」がこの夏公開、そして何よりも先日亡くなったレイ・ハリーハウゼンへの追悼に、絶好のタイミングで出版でしょう。
(本書は世界の怪獣ですので、日本の怪獣は除かれています)
メインライターの岸川靖氏はSF映画や模型雑誌に記事を書いておられ、私よりも少し年長ですがほぼ同世代です。紹介されている映画も内容も私ら寄りですね。
ハリーハウゼンとの単独インタビューも収録されてて、うらやましい!(追悼補足記事も追記されてました)
なによりも今回この本を紹介したのは、「怪獣映画」と銘打ってますが、結構なページを「恐竜」に割いていたことです。
ズデネック・ブリアンの復元画の紹介から怪獣映画に登場する歴代ティラノサウルスなど・・・
私ら世代にはなかなか面白い企画で、それほど違和感はありませんが・・・
で、改めて思ったのは、「恐竜を怪獣映画に含める」、独特の感覚(センス)です。
おそらくこの感覚に違和感がないのは、今となっては私ら40歳以上の人間だけではないでしょうか?(F・アッカーマンやD・グルットなど海外のシニアSF・映画マニアの感覚では、ゴジラやアンギラスも恐竜らしいですが)
若い世代、30代以下のひとには、「恐竜」はもうすでに「怪獣」ではなく、「ジュラシック・パーク」を怪獣映画と言うひとはあんまりいないような気がします。(ではジャンルは何?と聞かれても難しいですが。SF映画?パニック映画?それこそ恐竜映画?)
また、40代以上でもアカデミックな恐竜ファンは「恐竜と怪獣は違う!」と、より声高に主張しそうですし。
とは、言うものの、この本に紹介されている「恐竜」の登場する映画は、やっぱり「怪獣映画」っぽいのが面白いです。
私はそのあたり結構ゆるいので、「JP」以前に恐竜が登場したやつは「怪獣映画」ってカテゴリでもOKです。
ま~「JP」以降でもへなへなになりそうな「恐竜」映画もありますが・・・
掲載されていた写真の中に私がカブトガニ博物館の展示のためにアメリカの会社が作ったディプロドクスがありました。上の写真のティラノは海洋堂のビルの上にあるやつですね(クリス・ウェイラスとこで)。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
これは持っていて損はなさそうな本ですね。
投稿: 友ぞ。 | 2013年5月30日 (木) 12時38分
この本も欲しいけどこっちも欲しい。
http://rocketnews24.com/2013/05/31/334675/
師匠のところのやつも大地に立つかな?
投稿: ルナパパ | 2013年5月31日 (金) 17時21分
もう勃ちません・・・
投稿: カズやん | 2013年5月31日 (金) 21時36分
私としてはジュラシックパークは純粋な怪獣映画だと思います。
その時代に生きていた(存在した)生物が恐竜で、架空の生物が怪獣とするなら琥珀に閉じ込められた蚊の吸った恐竜の血のDNAを両生類で復元した時点で恐竜ではなく怪獣化(キメラ化)してしまったわけです。キメラは怪獣または怪物ですからね、日本でも海外でも・・・。
よってジュラシックパークは怪獣遊園地って解釈でいかがですか。
投稿: ときさと | 2013年6月 6日 (木) 13時42分
ときさとさん、コメントありがとうございます。
ジュラシック・パークは、私にはやっぱり恐竜映画ですね。
M・クライトンの原作のストーリーはコントロールできないシステムは必ず破綻するという彼のテーマを踏襲していますが、映画化に際して参加したスタッフはそのストーリーを借りて、やっぱり生きた恐竜を最新技術で銀幕に蘇らせたかったんだと思います。
少なくともJPの一作目で、怪獣映画を撮ってるなんて、スタッフは誰ひとり思ってなかったんじゃないでしょうか。
みんな恐竜を生き返らせようと思っていたんじゃないでしょうか。
ときさとさんの言われるように、行き過ぎた科学への警告はテーマにあると思いますが、恐竜への純粋な発掘だけでは分からない自由度(毒を吐く、静止しているものは見えないなど)を与えるためのエクスキューズもあると思います。
ま~でも、2作目、3作目も少し怪獣映画っぽくなりましたし、4作目にはそれこそキメラ恐竜が出ると噂もありますので・・・
投稿: カズやん | 2013年6月 6日 (木) 17時00分