「海洋堂創世記」を読む
「海洋堂創世記」(樫原辰郎 著 白水社)を読みました。
いや~面白かった! 一気に読んでしまった
著者の樫原さんこと「モドキさん」が海洋堂でバイトしていた80年代 数年の経験を記した青春グラフィティ。
軽妙な文章と語り口で、センムやシゲちゃんの声まで聞こえてきそうでした。
私も同じころ一番濃密に海洋堂に出入りしていたので、良く知る人物が多数登場して、読みながら色々思い出したり笑ったり!
(分からないと思いますが、真ん中が私です↓)
とは言うものの、(文中にもありますが)私は時々フラッと遊びに行っていた感じなので、他の原型師のひととなりや量産のスタッフさんたちのことをそれほど深く知っているわけではありませんでした。
なので、知っていること・知らないこと含め、実際に中で働いていた人にしか分からない「いろ~んなこと」が赤裸々に書かれていてとても新鮮でした。(第三者が読んで面白いかどうかはわかりませんが・・・)
ほんと、なんか夢中でしたね。あの頃みんな。
私のことも所々に書かれているので、まるで他の人の目を通して自分の青春時代の1ページを見るような思いで少し気恥ずかしく、原型師たちのその後を書いたエピローグは「アメリカングラフィティ」の余韻のようでした。
モドキさん、懐かしい「あの頃」を思い出させてくれてありがとう!
関連日記 センムの本
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
荒木さん、こんにちは。
私も読みました。GK創世記の頃のディープな背景知ると同時に、自分の記憶を蘇えらせながら読み進めるという、とても楽しい時間でした。
当時日曜日にホビー館へよく行っていましたが、中高校生だったので原型師さんやスタッフの方は5~10歳程上のお兄さん。なかなか気軽に話せるような存在ではありませんでした。
ある日センムが原型製作室に連れていってくれて、そこで今池さんや安良さんに作りかけのナウシカなんかを手に、色々教えてもらった時は感動でした。
初めてプロの造形を目の当たりにしたその時の興奮は今でも覚えています。
投稿: ネコワークス | 2014年2月21日 (金) 12時13分
ネコワークスさん、こんにちは!
雪のWF大変だったみたいですね
ネコワークスさんも造形の道に進まれたわけですから、少なからず影響を受けたひとりだったのかもしれませんね。
投稿: カズやん | 2014年2月21日 (金) 14時14分
私もゼネプロ創世記とか書いてみたくなりました(笑)。でもこちらは書きそうな人が山程いるからなあ。
投稿: ☆亜細亜 | 2014年2月21日 (金) 21時33分
☆亜細亜さんは当時大阪にいらしたと言うてましたね。
ゼネプロやホビットはともかく、内田模型の話しも出てきたりして「誰が知ってんねん!」と突っ込みたくなりました
投稿: カズやん | 2014年2月21日 (金) 23時55分
荒木さん、ご無沙汰してます。
モドキです!
なんと、ついさっき原さんから電話がありました!
『海洋堂創世記』を読んで、出版社に僕の連絡先を聞いたそうです。30年ぶりの会話。
声だけですが、変わらずお元気そうでした。
また、あの頃の顔ぶれで会えたらいいですねえ。
投稿: 樫原辰郎 | 2014年10月15日 (水) 15時57分
ワ~オッ!
著者御自身からの超レア生情報ありがとうございます!
文面だけからでも原さんの元気な尾張弁お声が聞こえてきそうです!
投稿: カズやん | 2014年10月16日 (木) 10時25分