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2014年4月20日 (日)

幻想生物解剖図鑑

と、勝手に命名しましたが、「The Resurrectionist: The Lost Work of Dr. Spencer Black」という本を紹介。

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読んでないので違うかもしれませんが、たぶんスペンサー・ブラックと言う博士が秘密に研究していた未知の生物たちの医学解剖書の遺稿が発見されました!みたいな感じの内容でしょう。

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表紙のハーピーをはじめ、スフィンクスやギリシャ神話に登場するペガサスやケンタウロス、東洋の龍なども解剖図とともに紹介されています。

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ま、私が取り上げるのはやっぱりセイレーン(人魚)です!

生態図

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筋肉図

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骨格図 水中でも呼吸できる特殊な内臓も紹介されていました。

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ネットでひろった人魚の解剖図(調べてませんが同じ作家ではないですよね?)

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空想動物、幻想生物を実在していたと仮定して、生態を推測したり医学的なアプローチをするのは面白いので、昔からこのような試みはよく見ますね。
大伴昌司の怪獣解剖図解は言うに及ばず、ゴジラの骨格模型やネットでも海外有名キャラクターの解剖図や解剖模型などのパロディーも見ます。

しかしこの手のパイオニアはやっぱり「鼻行類」でしょうか。

とってつけたような解剖図は結局面白いだけで薄っぺらいですが、しっかり考察されて、緻密に構成されているものは説得力があります。
小田隆さんの教室でも肩帯部分の考察がされた興福寺の阿修羅像の骨格標本模型がありましたね。

恐竜の復元も、骨格から生態を推測していくと言う意味では逆説的に同じ試みかも知れませんね。

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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コメント

「鼻行類」「アフターマン」「平行植物」「新恐竜」といった空想博物学系の本は好きで、昔読んでました。
アフターマンが流行った頃は「クレクレタコラの世界はアフターマンの時代で、タコラはタコのアフターマンでチョンボはエンドウ豆のアフターマン」というネタも仲間内でよく言われてました。

私も以前、有翼人について考えたことがあり、天使は鳥の翼、悪魔は蝙蝠の翼で描かれることが多いが、鳥の翼を持つ有翼人は爬虫類から進化し、蝙蝠の翼を持つ悪魔の姿の方が我々に近いのではないか、とか考えていました。

投稿: ☆亜細亜 | 2014年4月21日 (月) 23時18分

鳥の翼・蝙蝠の翼、面白いですね。
私は単純に形状の美醜しか見ていませんでした。
アフターマンが紹介されたときも衝撃的でしたね!

投稿: カズやん | 2014年4月22日 (火) 00時09分

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