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2014年8月18日 (月)

ブレインストーム

映画「ブレインストーム」は1983年の上映ですから、私が一番よく映画を見ていた時期のものです。
とは言っても「スターウォーズ」など専らSF映画ばかりで、これも特撮監督のダグラス・トランブルが「サイレント・ランニング」に続く監督作品と言う目で見ていました。
その後、レンタルになったものをダビングして何度か見たものの、そのビデオを人に貸して紛失してしてしまい、ずっと見てませんでした。
印象としては「ある日どこかで」のように何となく余韻の残る映画だったので、DVD化されているのを知って購入。
30年ぶり?久しぶりに見ました。

B1
ストーリーは、人が見たり感じた五感を記録できる装置の発明からです。その記録テープを装着したした人は、まるで自分がその体験しているように感じます。
(VHSの数倍ほどの幅がある磁気テープのキュルキュルと鳴る再生音がまたいいんだ)
その発明をめぐって、発明者・研究者とそれを兵器として利用しようとする軍と、そして持病の心臓発作で自分の死を記録した発明者の「死のテープ」の争奪戦が始まります。

昔見たときは、やはり「死のテープ」の映像表現や、どんどん小型化されている装置のデザインなど(や、セックステープ)に目が奪われましたが、今回再見するとそんなところよりも、主人公の研究者マイケルと妻の関係に心が動きました。
研究に没頭するあまり、夫婦関係が冷え切ってしまったマイケル夫妻(マイケル役はクリストファー・ウォーケン 妻役はなんとナタリー・ウッド)。
一度は家も売って離婚もやむなしという状態でしたが、記録テープには実際に見たものだけではなく、自分が思っていること(頭の中で)も記録できることを知ったマイケルは、妻と出合ったころ、初めてのデート、結婚式の思い出をテープに記録して、妻にも追体験してもらい、二人の縒りが戻るシーンがありました。
昔見たとき、こんなシーンがあったことも覚えていませんでしたが、今回このくだりが一番良かったです。
当時は恋愛経験もなく、こんな分かりやすい男女の機微も理解できなかったんでしょうね。情けない

「ブレインストーム」も「サイレント・ランニング」も独特の雰囲気のある映画でした。ある意味現代のバーチャルリアリティを先取りした映画でしたが、興行的には大コケで、この後トランブルは映画は撮らなかったようです。
同じ作品でも、見る年齢、経験によって見え方が変わりますね。

(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)

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