スカー修理
数年前に作った1/10スケール ティラノサウルス 2010(別名 スカー)ですが、展示会や模型教室にあちこち持って行ってるうちに軸足に負担がかかりすぎたのか、この夏あたりから足首関節部分に亀裂が入りグラグラしていました。
制作ブログを見ると、作った本人ですらなぜそうしたのか今では不思議なのですが、金属支持アングルを「発泡スチロール」で固定?
おそらく、輸送や振動で金属部分が発泡スチロールを干渉して揺らぎが出て、外皮の粘土が耐えられなくなったのでしょう。
小さな模型なら瞬間接着剤を流しておけば直るんですが、今回は下手に溶液を流し込むと、発泡スチロールを溶かしてしまい、よけいに空洞を作って脆弱になってしまう恐れがありました。
はてさて、とりあえず亀裂部分を補修して、かっこ悪いけど腹部に支持棒でも立てるしか方法がないと諦めかけていたところ、救世主登場!
tsukudadosさんが歯科技工士の技術とノウハウを駆使して補修してくれました!
実際に患部を開いてみると、足首関節の金属アングルを「くの字」にネジ止め、エポキシパテで固めていた部分が、エポパテが砕けて、ネジまでとれて、グラグラになっていた模様。
なので、一旦足首部分で分離して発泡スチロールも取り除き、空洞部分に樹脂を流して補強し、再び関節をネジ止め、樹脂で固めて補修してくれました。
そのあと私が粘土でディテールをつけて、
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
スカーは恐竜工房の看板の一つですからね。松葉杖をつかせるわけにはいけません。色々と修理のシュミュレーションをしましたが、一番確実な方法で修理ができてよかったですわ。
不安定な造形が大好きです。動きがあるということは不安定なものですよね、頭のかたいお人はいまだに「フィギュアは自立させろや」って仰いますがね。
特にスカーは変わった重心のポーズで大好きなんですよ、この模型のファンは多いと思いますが、独特だからでしょうね。
とにかく復活できてよかったです。
投稿: tsukudados | 2014年11月30日 (日) 00時21分
私はまだ、スカーを拝見したことがないので、無事に治って良かったです。
tsukudadosさんの意見に同感です。
動きがある姿勢は自立できないと思います。
歩くと言うのは前に倒れこみ、転ぶ前に次の足を付くことの繰り返しだと、聞いたことがあります。
私が荒木先生の模型が好きなのも正にその動きです。
自立するフィギュアはやっぱり、スタジオでハイ、ポーズ!と言う感じで撮影した写真のような印象を受けるんですよね。
なので、荒木先生の模型はジオラマになると迫力が違うのだと思います!
投稿: 友ぞ。 | 2014年12月 2日 (火) 22時16分
照れちゃう
投稿: カズやん | 2014年12月 3日 (水) 11時58分