幻獣デザインのための動物解剖学
最近購入した本の紹介です。
「幻獣デザインのための動物解剖学:絶滅種・恐竜を含むあらゆる動物の骨格と筋肉」 テリル・ウィットラッチ著 マール社(2015年)
以前紹介した「ANIMALS REAL AND IMAGINED」の続編・邦訳本です。
題名から分かるように、現生動物、絶滅動物、空想動物、恐竜などを骨格→筋肉→体表とイラストで解説している、模型作りにはとっても親切でお得な構成です。
さて、前にも書きましたが私はウィットラッチ女史のクリーチャーのデザインが好きではありません。
スターウォーズEP2に出てくるクネクネした変なトカゲみたいなモンスターのデザインは大嫌いです。
それは、ま、好き嫌いの話ですが、この本の印象も前著と同じで、クリーチャーや恐竜の復元(?)は、まず女史の外観のデザインがすでにあり、それに骨格や筋肉を合わせている印象を持ちます。ま、クリーチャーは御自分のデザインなので、それもアリだと思いますが、恐竜にもそれが見えてしまいます。
恐竜も彼女の幼少からのもともとのイメージがあり、後付で解剖を描いてる感じがします。
(私も同じタイプなのでそれが透けて見えてしまいます)
現生動物や人間は、もともとその外観を見知っていて、後学で解剖の裏付けをするのはしかたありませんが、恐竜はまったく違うと思います。
さっきの書き方なら、現生動物は、外観→筋肉→骨格。
せっかく現生動物まで併記してるんですから、ペンギンやカバのように「え?こんなに外観と骨格は違うの!?」みたいな絵、例えば(10年前ならともかく)羽毛恐竜などは骨格→筋肉→体表→羽毛で、もっと外観の違う(もっとふっくらした)イメージ画も付け加えるべきではないでしょうか。(特にこう言う影響力のあるひとには)
こちらは少し前に発売された「BIRDER(バーダー)」2015年8月号の表紙絵のミクロラプトルですが、こちらも現生の生物、哺乳類や鳥を描いている川口敏氏のイラスト。羽毛に埋まってる首や羽のバサバサ感などすごく鳥っぽく描かれています。
イラストのコンセプトが違うので、どちらが良いとか言えませんが、私の想像を超えてるという意味では川口氏の絵のほうが私は好きです。
前にも書きましたが、これからも鳥を描いている画家やバードカーバーたちが羽毛恐竜を創ると、私みたいに恐竜しか作ってない作家が想像もできない面白い復元を創ってくれるんじゃないでしょうか。
ま、いろいろ欲張ったことを書きましたが、ドラゴンや恐竜模型を作るうえでもとても参考になる本だと思いますので、ご興味にあるかたどうぞ。
さて話はコロッと変わりますが、デアゴスティーニから「週刊 スターウォーズ ミレニアム・ファルコン」がついに発売されますね!
1/43スケール!全長808mm、全幅596mm!
一部地域では先行販売されていたようですが、やっと全国発売!ヤッホ~!
全100巻、20万円か~ どうしようかな~?定期購読しようかな~? 3年ほど待ってヤフオクで5万円くらいになるまで待とうかな~?(買うな!!←嫁の声)
ちなみに私が持ってる一番大きいファルコン号。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
買え!ワシの声。(^O^)
投稿: tsukudados | 2015年11月19日 (木) 00時04分
あんたが買いなはれ!
投稿: カズやん | 2015年11月19日 (木) 10時27分
swのクリーチャーは好きくナイ。
これは欧米全般に言えるんだろうけど、「神が己の似姿で作ったのがニンゲンであって、他の星人はチガウ」ってのが多分にあるのかと。 同様にアラブやエジプトをも醜悪に描くように。 旧約聖書ダナ。
投稿: apuro | 2015年11月20日 (金) 18時21分
なるほど。
日本は妖怪や幽霊、神様、仏様のデザインにそれほど優劣がありませんね。むしろ妖怪のほうが人気があって、面白くて愛嬌のあるデザインは大昔からあるような気もしますね。
投稿: カズやん | 2015年11月21日 (土) 22時57分