またブラキオサウルスを作るぞ!
以前もこのブログで書きましたが、再びブラキオサウルスを作りました。スケールは1/20です。
今回はツイッターで制作状況を小出しに書きましたので、ここではまとめて書きます。
実は某博物館でブラキオサウルスの復元模型を作る仕事があり、前から作ってみたかった骨の形が露(あらわ)な姿にしたところ、監修でNGになり(当たり前か)、作り直しした際、不用になったこのボッコボッコの首を再利用することにしました。
さて、ここは開き直って、ボッコボッコの首に似合うガッリガッリの骨皮筋衛門(ほねかわすじえもん)のようなブラキオを作ることにしました。
まずは頭部から。
完成時は口は閉じた状態になるので、先に口腔内の色を塗っておきます。
胴体部分はいつものように軽量化・粘土節約のため、芯部分に発泡スチロールを使います。
スチロールカッターで整形して、薄く延ばした粘土でくるんで芯にします。
先に書いたように、今回は痩せた体躯を作りますので、まずは表皮に表れそうな骨(肩甲骨・椎骨・肋骨・腸骨 等)や筋肉を作っておきます。
その上に、薄く延ばした粘土を表皮のイメージで被せていきます。
表面の乾かないうちに、それっぽいシワなどのディテールをつけていきます。
ま~、王道と言えば王道の手順ですが、皮一枚下の骨や筋肉の表現方法としては、これに勝る方法は無いでしょう。
被せる時点で偶然できるシワも作為的ではなく、自然なシワになるのが良いですね。
ん・・・ガッリガッリの骨ばった筋ばったブラキオにしようと思いましたが、いまいちうまくできませんでしたね~。筋肉をつけすぎたかな?尻尾太すぎたかな?ちょっと中途半端な出来になってしまいました。反省。
さて今日は良い天気だったので、公園に屋外撮影に行きました。
ん~イイ感じ。ジュラシックパークのBGMが脳内再生されてます。
メインサイトにアップしました。→「ブラキオサウルス2017」
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
僕も今アラモサウルスを作っているところです(まだ頭蓋骨しかできていません…しかも厳密にはラペトサウルスの拡大版だし)。
荒木さんにお尋ねしたいのですが、骨ばった感じのブラキオを作られたのは頸椎の気嚢の存在を考えられたためでしょうか?竜脚類の頸のテクスチャーをどう表現しようか考えておりましたところで、ご教授くださいますと幸いです。
投稿: Dr.アキヒコ | 2017年2月16日 (木) 22時53分
ツイッターでの実況的な更新、楽しく拝見しました。
動画配信されるも近いですね?!
屋外撮影は迫力がでますね。
枯れ木ばかりで餌がなくって痩せ細ってしまったのかな(笑)
投稿: 友ぞ。からの | 2017年2月16日 (木) 23時22分
この日を待っておりました。タマランです!骨川筋衛門最高!リアルで実際あばら浮き出たと私は思っております。(サイなどにもたまにみられます)重力で内蔵引っ張られてる感がイイっす、斑点の模様もカッコいい(^o^)寒くて石粉粘土がしばれて作業出来ておりませんが、もう少し温かくなってからこちらは作業開始します。師匠の作品をみてたらもう・・我慢できない・・うぅ
投稿: ガッチ | 2017年2月17日 (金) 08時50分
Dr.アキヒコさん
コメントありがとうございます。
今回の首は以前松村氏がディプロドクスで作っていて、御船町のアパトで作ってみて、今度はブラキオで作ってみたもので、見た目の面白さで、あまり科学的根拠に基いたものではないです。
某博物館の模型では首の筋肉図もいただき、がっちり筋肉質の首にしてあります。
友ぞ。からのさん
ツイッター、すぐ反応があって面白いですね。もっと延ばすつもりでしたが、まどろっこしくて切り上げました。
動画は知識が無いので無理かも。
ガッチさん
恐竜、作ってないわけではないのですが、あまり制作過程を出せないものが多いなか、久しぶりの個人作品で私も楽しめました。
野外撮影も久しぶりにしましたが、やっぱり太陽光はいいですね!
雪原の恐竜も撮ってみたい!
投稿: カズやん | 2017年2月17日 (金) 14時44分
このブラキオサウルスすごく寒そうなので次はもふもふのブラキオサウルスをお願いします。
羽毛ブラキオはまだ見たことないなあ。(*_*)
投稿: tsukudados | 2017年2月17日 (金) 15時54分
羽毛の竜脚類、イラストではありますが、なんか巨大アルパカになってしまいそうでイヤやな~(ってこっちで面白コメント書いてもいいね!がつかないんですね~)
投稿: カズやん | 2017年2月17日 (金) 18時21分
ヤバい、カッコいい・・・
昨年息子は作りましたが、今度は自分が作りたくなっています
※先生、メインサイトの方、画像下の小さいコメントが 「屋外殺意」 になっていました(冷汗)
投稿: Mozzy | 2017年2月18日 (土) 12時36分
Mozzyさん
ありがとうございます!
是非作ってみてください!
(誤字修正しときます)
投稿: カズやん | 2017年2月18日 (土) 13時39分
制作記事は久しぶりですね。待っていました!荒木モデルのラインの美しさにウットリしています。
確かに、現在の大型の植物食では骨皮状態の時がありますよね。恐竜の時代は、植物も豪快に育ってましたからどうなんでしょうね。でも、すごくステキです。神経棘とか頸肋とか、たまりませんです。
投稿: KYO | 2017年2月20日 (月) 21時43分
KYOさん
新しく発売された米サファリのディプロドクスフィギュアはかなり首が太くなっていますね。100年前のC・R・ナイトやポール・ジョーナスのモデルに回帰しているイメージです。
いっときやせ細った恐竜のイメージが流行りましたが、先達の考察侮りがたし!ということでしょうか。
今回の模型は、一度作ってみたかったものなので、また違うスタイルにも挑戦してみます。
投稿: カズやん | 2017年2月20日 (月) 22時43分