テレビに出た「探検!恐竜ミュージアムの舞台裏〜福井県立恐竜博物館〜」
恐竜の模型を作り始めて40年近く。
最初は模型雑誌のライター・連載のころから雑誌に掲載されることはありましたが、カブトガニ博物館の展示模型制作など、模型誌以外の仕事をやるようになってから、テレビで取り上げてもらうことも増えました。
もっともその頃は、恐竜の模型を作っているプラス病院で働いている鍼灸師・リハビリ技師という、二足のワラジ的な珍しいことをしている青年みたいな取り上げられかたも多かったように思います。
独立してからここ10年ぐらいは新聞でもテレビでもめっきり取り上げられることはなくなったし、私自身もテレビの取材って苦手で結構しんどいので、断ることも多くなっていました。
さて今回、NHK BSプレミアムで「探検!恐竜ミュージアムの舞台裏〜福井県立恐竜博物館〜」という番組のオファーが恐竜博物館のS先生経由であり、しっかりした取材をしたうえでの内容のようだし、なによりもお世話になっている恐竜博物館のためならと受けることにしました。
私ももう60歳。若いクリエーターがどんどん出てきてますので、もう取材を受けることなんてこれが最後でしょうから、そのつもりで出来る限り協力しようと思いました。
工房の取材と共に、恐竜模型をまるまるひとつ、一から作っていくところを定点カメラで撮ってほしいとのことで、一週間かけてティラノサウルスを作りました。(いままでもちろんそんなことはしたことありません)
90分番組で7分弱流れ、けっこう映していただきました。定点撮影の制作過程はほとんどカット(笑)されてましたが、私が子供のころからの夢だった、博物館の恐竜骨格の下に展示される復元模型を作る夢が叶ったという思いは、十分に伝えていただけ満足です。
番組は、研究員だけではなく、発掘現場の重機を扱うオペレーターや化石をクリーニングする女性など、他の恐竜特集ではまず焦点の当たらない人の紹介もあり、私も見ていて面白かったです。
先にも書きましたが、これからは若いクリエーターの時代ですし、私も自分の立ち位置を考え、いろんなことの身仕舞を考えていこうと思っています。
その意味でも今回のテレビは最後の最高の花道を飾らせていただいた気持ちです。
(このブログは「恐竜模型の世界」の一部です)
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コメント
定点撮影の製作途中をもっと映してくれよ、とは思いましたが番組全体の構成からすればこんなもんかなという感じですね。映りこんでいるフィギュア?や材料なんか(ルビータフプライマースプレーってw)観ていておもしろかったですぜ。
投稿: tsukudados | 2021年12月27日 (月) 06時42分
tsukudadosさま
画像拝借しました。ありがとうございます!
投稿: カズやん | 2021年12月27日 (月) 14時32分
中学生の頃に購入していたモデルグラフィックスで荒木さんの恐竜に親しんでいた者です。もう40年程前の話になりますね。最近は中国製の恐竜スタチューの出来の良さに驚愕する日々です。
Rebor 1/35 サイズ ティラノサウルス Tレックスking trex requiemという製品をAmazonで購入しました。色違いで金型も二種類ある代物ですが、小ぶりな造詣ながらティラノサウルスのモンスター性が余すことなく表現されていて感動的です。先にはPNSOのシリーズも購入していましたが、段違いに出来がよい様に思いました。荒木さんもサイドショウのダイナソーリアシリーズを購入されていましたが、Reborのこの製品にはどの様な感想を持たれるか興味があります。
投稿: 承太郎 | 2022年9月12日 (月) 21時09分
承太郎さん
コメントありがとうございます。
Reborの新しいT-rex、カッコイイですね!
私もPNSOは集めていますが、それ以外は最近は買っていませんが、これは欲しいですね。
最近は市販の模型がすごく良いので、いい時代になりましたね。
投稿: カズやん | 2022年9月12日 (月) 22時32分
返信ありがとうございます。荒木さんのティラノサウルスにも唇に歯列が収まるデザインがあった様に思いますが、Reborの黒っぽいモデルがそのタイプで、赤いモデルが上顎の歯列が下顎の外に出ているモデルになります。もしかしたらモンスターハンターみたいなゲームのドラゴンがスタチュー化される中で、恐竜の造詣も進化する相乗効果があったのかもと想像しています(笑)また、荒木さんの新しいティラノサウルスが見たいです。
投稿: 承太郎 | 2022年9月13日 (火) 20時41分