2025年4月 3日 (木)

近況備忘録

今年(2025年)も4分の1が過ぎました。
相変わらず自宅には戻れず工房で過ごしていますが、そんな状態からもう約1年経過しました。
全く新しい仕事がありませんので、好きな造形をちまちまやりながら、色々やらなあかんと思いつつほったらかしにしていたことを片付けています。

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まず、1階のエアコンの交換。この家を買ったときに付いていたエアコンなので、ざっと14年以上前のモノだと思いますが、まあ1階で過ごすこともあまりなかったし、それなりに動いていたのずっとほったらかしにしていましたが、今回交換することにしました。

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前の持ち主が、外のコンセントから電源を取っていたり、けったいな仕様だったので、新たにブレーカーを設置するなど、工事費がかさみましたが新品に。これで、夏も冬の来客の際は快適に過ごしてもらえます。総額18万円の出費。

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次は2階のブラインド2機の修理。羽の上げ下げが出来なくなって昼も暗いままでしたが、メーカーに修理を依頼しました。(33,000円)
ところが、依頼後ニトリで同じようなブラインドが10,000円程度で入手できることを知って愕然!!
多少取り付け作業が必要でしたが、3分の1の値段で新品に変えられたと思うともったないことをしました。
普段なら色んなところを回って相場も見るんですが、なんか歳のせいで怠ったのか、高い勉強代でした。
これは先のエアコンでも同じで、もう何軒も電気屋を回って安いところを探すほどのエネルギーが無くなりました(笑)

あとエアコンの室外機設置の場所を確保するのに、この家を買ったときからあった、南天の木を伐採。南天を伐採すると良くないとか迷信がありましたが、ごめんなさい南天さん。

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(2018年のグーグルビューより)

まああとはうるさい洗濯機を買い換えるか?ですが、今のところ様子見です。
先日は京都アンティークフェアに。欲しい春画根付が割とリーズナブルな値段であったのだが、ブラインドの修理代の出費が響き、一時は我慢しましたが、どうしても諦めきれす再度日曜日に買いに行きました。アホですねw

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まあ、仕事が無いということは収入が無いわけで、出費ばかりかさむと大変なことになります。
トランプが関税を引き上げ、日本の株価は下落、何もかも物価が値上がり、相対的に貯金も目減りし、この先どうなるんですかね?

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2024年12月23日 (月)

荒木恐竜工房オリジナルモデル第3弾 「始祖鳥」額装を販売します。

荒木恐竜工房オリジナルモデル第二弾の「羽毛ディノニクス完成品」を販売開始してから4年経ちましたが、今回第三弾「始祖鳥」額装を販売開始しました。

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有名なベルリン標本の始祖鳥化石を立体化して額装しています。

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約1/2スケール 額の大きさ 約225×275×45㎜(証明書付)

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ゾルンフォーフェンの頁岩産状をイメージしたベースに頭部も翼も肢も立体的に表現しました。

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始祖鳥の色も恐竜同様分かっていません。先達が表現した彩色や和風な彩色など、色んな可能性の始祖鳥を作ってみようと思っています。
もちろん、全て私がひとつひとつ彩色しています。始祖鳥の色も背景の形状もすべて違う、世界にひとつだけの作品です。

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作品写真にエンボススタンプが施した証明書付き。

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2024年12月23日よりハンズ名古屋 10階 地球研究室で販売開始です。(木製ケースの色は変わる場合があります)

チラシより

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私が子供の頃から、始祖鳥は爬虫類の鳥への進化過程のまさにミッシングリング的な存在で教科書にも紹介されていた古生物です。
現在では初期の恐竜類から進化した原鳥類のひとつだと考えられています。
私も子供頃から大好きな始祖鳥ですが、これまで何度か立体化しています。

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始祖鳥と言えばズデネック・ブリアンの復元画が有名ですが、もちろんチャールズ・ナイトの絵も有名です。

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私が最初に始祖鳥を作ったのは、模型雑誌「ホビージャパン」1984年4月号の恐竜特集のときに、オルニトレステスに捕獲される始祖鳥です。

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これは明らかにナイトの絵に触発されて作ったものですが、メインではなかったので、粘土と紙と針金で作ったオマケ程度の作品でした。

その後、絵本で見た翼を閉じた始祖鳥をモチーフに月刊モデルグラフィックス誌の連載の作例に1998年に作りました。

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初めて本格的に作ったのは、1999年の佐賀県立宇宙科学館の展示モデルで真鍋真先生の監修で作りました。

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その後、2017年に(株)フェバリットのソフトモデルで始祖鳥を作る機会があり、いつか始祖鳥のオリジナルモデルを作ってみたいと思っていました。

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さてこれまで作ってきたモデルはフェバリットのモデルのような、始祖鳥の復元模型的なアプローチがメインでしたが、有名な始祖鳥化石のベルリン標本に肉付けして、額装するのはどうか?と常々思っていました。

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しかし、どうしてもレリーフ的なのっぺりした作品になりそうで自分的はイマイチなイメージでした。
そのとき目にしたのが海洋堂の松村しのぶ氏の始祖鳥でした。

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「ああ!この表現方法があった!」と。さすが天才!
さっそく宮脇センムさんと松村しのぶさんに連絡を取り、造形の快諾をいただきました。
今回の作品は私なりの解釈、オリジナルの造形ですが、ヒントを与えていただきありがとうございます!
オリジナルモデル第一弾の「額装シーランス」もそうですが、壁面に飾れる作品が私は個人的に好きなので、今回の作品はとても気に入ってます。
恐竜もそうですが、始祖鳥もどんな色だったのか永遠の謎です。文字通り色んな色で始祖鳥を塗って、皆さんにお届けする予定ですので、よろしくお願いします。

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2024年6月 3日 (月)

久しぶりに恐竜を作った

ま、恐竜はずっと作ってるわけですが、昔と違って仕事で作ることがほとんどで、仕事じゃない模型は息抜きに別のモノ(人形など)を作ってばかりでしたが、久しぶりに仕事ではない恐竜を作りました。

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きっかけはホームセンターのペットショップで見つけた水槽のオブジェ。

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流木のような倒木のようなもので、とてもよく出来ていたので、それを使って何か作りたくなったためです。

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思いついたのは倒木をまたぐ羽毛恐竜。

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羽毛恐竜の種類はあとで考えることにして、ぱぱっと作っていきます。

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今回は実験的に、体表の羽毛は立体表現にせず、フラットに作って彩色で表現することにしました。

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チマチマ羽毛を描いていきますが、生来の面倒くさがりが災いして、すごい雑なものになってしまいました。

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頭の中では鳥類図鑑のようになるはずでしたが・・・

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さすがに塗り直す気にはなりませんので、地面も彩色して完成。

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まあ、いつもとちがって好き勝手作れましたのでストレス発散になりました。

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あ、恐竜の種類は何にしよ!?

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2024年3月17日 (日)

祝 北陸新幹線福井延伸!

3月16日、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸開通しました。当日は快晴でブルーインパルスが各駅の上空で飛び、本当に盛り上がりましたね。私はテレビやネットでしか見ることができませんでしたが、それでも現地の熱気は十分伝わりました。

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私もこの2年間は福井県立恐竜博物館のリニューアルと共に福井駅前の恐竜オブジェの制作に携わることができ、大変光栄で有意義でした。

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新幹線ホームに降り立ったお客さんがまず最初に目にする観光交流センター屋上の恐竜オブジェの雛形模型たち。

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ハートをバックにした仲良しフクイティタン親子、福井名産越前ガニを咥えたフクイベナートルや恐竜キッズたち。

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そして東口のトリケラトプス親子と恐竜キッズ。

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デザイナーのポップな色合いやポーズをリアルに、そして可愛く落とし込むのは、とても面白く楽しい作業でした。

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またそれをより素敵な実物大に造形していただいた宝島造形さんに感謝です。
ぜひ福井駅に降りられた際には会いに行ってくださいね!

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2024年1月14日 (日)

福井県立恐竜博物館のティラノミムス模型

昨年秋に福井 勝山で発見された6種類目の恐竜で記載された「ティラノミムス・フクイエンシス」の復元模型を制作し、1月11日に館の福井の恐竜コーナーに展示されました。

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監修いただいた服部先生のご指導の下、私としてはいままでにないリアルなダチョウ型恐竜に作れたと思います。

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さて2023年秋に命名されるまで、実はオルニトミモサウルス類の化石はすでに見つかっており、私もこれまで2度ほど模型を作っています。

こちらは2013年に特別展「発掘!発見!1億年の時を越えて ~福井県恐竜化石発掘25年記念~」 制作された「白亜紀の福井ジオラマ」ですが、2019年の企画展と際、フクイプテリクスと、スピノサウルス類と共に追加でオルニトミモサウルス類の模型を作りました。

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また2022年末~2023年夏の大幅リニューアルでの館内の北谷ジオラマでもオルニトミモサウルス類として模型を作りました。

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同じリニューアルで、シンボルモニュメント「恐竜の塔」の福井産5種の恐竜+鳥類の雛型模型を作りましたが、少し早ければ恐竜6種になっていたかもしれませんね。

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参考ニュース 

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2022年8月10日 (水)

息抜き造形 ブロントサウルスの足跡の中の子供

仕事以外で恐竜の造形をすることが、最近あまり無くなりましたが、久しぶりの息抜きの造形です。

私が子供のころの恐竜図鑑には必ずあった、ブロントサウルスの足跡の中で遊んでる子供の写真。

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ツイッターで「最近見なくなった」とつぶやいたところ、「懐かしい!」「憶えてる!」とたくさんの人が反応してくれて、嬉しくなって思わず作ってしまいました。

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先日の教室で余った粘土フォルモを使って、勢いで作って二日ほどで完成。

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泥水部分は透明レジンを使用。

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雑な出来ですが、仕事の造形とはまた違って面白かったです。

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白黒にしてみました。
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2021年12月 1日 (水)

フクイラプトルの前肢

もうご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、2000年に開館した福井県立恐竜博物館のメイン展示のフクイラプトルの骨格標本の2021年のリニューアルに伴い、復元模型も前肢の改修を行いました。

リニューアル前の骨格標本

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リニューアル後の骨格標本

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当初の復元では、いわゆる「うらめしや~」の、手首が回内した形でした。

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最近の復元では鳥の前肢様に、手首が回外したもの変わってきているので、骨格標本はいち早くリニューアルされ、追って復元模型も改修を行いました。

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このフクイラプトル模型は、フクイサウルスと共に2002年に制作した模型です。

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その模型を20年後に、またこの手で改修できるのは本当に作者冥利につき感無量です。ありがとうございます。

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2021年3月21日 (日)

新造メドゥーサケラトプス模型 ㏌ 恐竜博物館

開館20周年を迎えた福井県立恐竜博物館が前回の福井の恐竜展示改装に続き、これまでカスモサウルス→アルバーターケラトプスとして展示されていたカナダの角竜が、その後の研究の結果、新種のメドゥーサケラトプス(Medusaceratops)と分かりましたので、頭骨が改修されて展示されるのにに伴い、復元模型も新しく私が制作しました。

以前の展示と復元模型(2000年~)

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新しい展示と復元模型(2021年) フリルの形が大きく変わりました。

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無事今月20日にお披露目され、骨格標本の横に模型も展示されました。

博物館ご訪問のおりは、ぜひご覧ください。

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2020年8月 9日 (日)

福井県立恐竜博物館 特別展2020年と20年前のパンフレット

さて今年は福井県立恐竜博物館は開館20周年ですので、本当なら大々的なイベントが予定されていたかもしれませんね。
しかし、全世界が新型コロナウイルス禍が継続しているため、今年は規模を縮小して特別展「福井の恐竜新時代」が開催されています。
福井勝山北谷の白亜紀前期を再現したジオラマには、次々と発見される恐竜が追加されています。

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今年は新たに発見されたスピノサウルス科の恐竜模型が追加されました。

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服部先生監修で、アジアに生息していたイクチオベナトールを参考に私が制作させていただきました。
(ジオラマ画像はスタッフさんのツイッターからお借りしました)

さて仕事場で探し物をしているときに20年前の「恐竜エキスポ2000」のリーフレットやチラシと恐竜博物館の最初のパンフレットなどを発掘しました。

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子供がまだ小さい夏の暑い日に行きました。

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たしかスキージャムに車を停めて、バスで会場に向かったんじゃなかったかな?

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しかし福井での恐竜発見から恐竜博物館設立、その後の研究成果のお披露目という意味では、20周年にふさわしい企画展だと思います。
10月4日まで開催中(入館には予約が必要かもしれませんのご注意を)

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2020年6月28日 (日)

近況報告

新型コロナの影響は続いているものの、各都道府県間の往来は自由になり、仕事やお店、テーマパークなども再開されました。無観客ですが、プロ野球も始まりました。
徐々にではありますが、日常を取り戻しつつあるようにも見えます。
とは言うものの、アメリカや海外では依然、コロナの感染者が増え続け、国内でも東京では60人の新たな感染者が出るなど、安心するにはまだ早いように思えます。

さて、私の方は、去年から続けている仕事でなんとか生きています。

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もうほとんで外出してませんので、自宅と工房の往復の毎日です。

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いつもより大きなものを作っていますので、晴れた日には車のダッシュボードで自然乾燥。

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その内ひとつは、福井の恐竜博物館で新たに展示されたジンユンペルタです。

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大きな模型も進んでいます。

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夏の模型教室も、中止になったものもありますが、ご依頼いただいてるところもあります。

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まあ、でもこの1年、あるいは何も解決策(ワクチンや特効薬の開発)が無ければ今後ずっとこんな生活をすることになるのでしょうかね?

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